正弦波信号の和から複素指数形フーリエ級数へ
ここでは、正弦波信号の和で表されるフーリエ級数の式を複素指数形フーリエ級数の式に変形する。
正弦波信号の和
周期を[s]とする任意の信号は正弦波信号の和に分解できる。
ここで、は直流成分、は第n高調波(n=1は基本波)である。
さらに、はそれぞれ第n高調波の振幅と位相である。は基本波の角周波数(基本角周波数)であり、周期を用いて次式で定義される。
複素指数形フーリエ級数への変形
オイラーの逆公式を用いて、式(1)のを複素指数に置き換える。
複素指数からフェーザを分離し、さらに変形する。
ここで、次のようなフーリエ係数を導入する。
式(4)を式(5)を用いて表す。
これが 複素指数形フーリエ級数である。
式(6)より式(1)の方が信号とは何か、を理解しやすいと思う。
参考文献
- 作者: 浜田望
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